法務とか英文契約とかM&Aとか

某メーカーの法務部員のつぶやきです

ガンジャンピング その2

ガン・ジャンピングとは要はフライングすること


MAにおけるガン・ジャンピングとは、ざっくりいうと、当局からクリアランスをもらう前に企業結合と同じような効果をもたらす行為をしてしまうこと。


まずは情報交換

一般情報、公表情報、過去情報は一般的にリスクが基本的には低い。一方で、個別具体的、営業秘密、生産、開発機密にかかわる情報、いわゆる機微情報は問題とされるリスクが高い。なので、クリーンチームで開示されることになる。

ここら辺は昔のM&Aとは大きく違うところなので社内の理解を得るためにきちんと説明する必要あり。某役員から「その情報を見ないで買えるかー」と常務会で罵倒されたこともありますがそんなの議事録に書いたら、アメリカでは議事録の提出も求められているから完全アウトですな。


で、次は当局からのクリアランスを取得前に統合してしまうこと。ややこしいけど、メンバー限定のチーム組んで統合の検討は良いのだとか。デカイ案件では某コンサル会社がメンバーに入り、がっつりやってることも多々ありますね。


競争法の問題を利用し、コンサルがビジネスDDとかの仕事を受注してるのはなんか笑えます。が、クリーンチームに入れるメンバーも限られるし、一つの解決策ではありますがお金がかかるのでデカイ案件ぐらいですかね。

と書きつつ、前職の会社は何でもアウトソースする会社だったのであそこなら丸投げしてそう。