法務とか英文契約とかM&Aとか

某メーカーの法務部員のつぶやきです

トランザクティブ・メモリー

部内のノウハウの共有と能力向上のための取り組みを真面目に検討中。


正直、一担当のときは、社内顧客を囲い込み、面白い案件を全部担当するために自分の能力向上だけを考えてました。経験値も加速度に蓄積され、評価もよいので個人的には大満足。

が、当たり前ですが歳をとると体力的にもきつくなり、また、一人だけではimpactがある成果も限界があり、チームで取り組めばもっと意味があることもできるよね、と今更ながら気づいたわけです。


そんなとき、入山さんの『世界の経営学者はいま何を考えているのか』で書かれていたトランザクティブメモリーに出会い、腹落ち感もあり、取り組み始めたところ。

ポイントは、組織の学習能力を向上させるためには、組織全体で同じ情報を共有することよりも、「誰が何を知っているか」の情報を、誰もが引き出しやすい状態で共有すること、とか。

また、トランザクティブメモリーが高いチームはフェイス・トゥ・フェイスの直接対話によるコミュニケーションがメンバー間で頻繁に行われているとのこと。


仕組みは作れそうですが、あとは皆がノウハウを溜め込まずに吐き出してくれる環境をどう作るか、そこが難しそう。


法務は一人で黙々と仕事をする職人さんの集まりのようやところがあるので、技は盗むものというところや、そもそも会話が少ない傾向にあるので。ま、私は多動症気味でなんでも興味があってうるさいですが。