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某メーカーの法務部員のつぶやきです

戦略とは

戦略とは資源配分であり、利益は差別化による、と古谷昇さんは著書であっさり語っております。

 

大前さんは別格としても、伝説のコンサルタントの古谷さんの切れ味はものすごく、彼のチームの分析結果を愚直実行すると見事に成果が出るというのを前職時代にクライアントの立場で経験しました。

 

 

もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法 知恵がどんどん湧く「戦略的思考力」を身につけよ

もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法 知恵がどんどん湧く「戦略的思考力」を身につけよ

 

この本は読めば読むほど味があります。

 

「バカに見えたら困るかもしれないけれど、一見して近寄り難いまでのキレ者ぶりは、人間関係には明らかに邪魔である。」

 

「本当に何かを身につけるには、誰かから教えられてもダメで、あくまで自分で事の本質をつかんで、学び取るしかない。」

 

「物事には「形から入るしかない」

ということもある。理屈抜きに「やるっきゃない」段階も、ムダではない。」

 

「しょせん戦略というのは、いま持っているものをどう組み合わせるか、でしかない。どこかから手を抜いて、そのぶんをどこかに集中させることで、結果としてより大きな成果を得る。いってみれば、戦略の本質はこれだけのことなのだ。」

 

 

BCGの同僚だった相葉さん、内田さん、島田さん、山本さん、御立さん、菅野さん、三谷さん、遠藤さんの本を読むとBCG流の理解が深まらような気がします。

コスト分析をあらゆる視点からこれでもかとメチャ細かくやるので最初はかなり意外でした。

 

結論としては、KITの大学院で三谷さんと田村さんの講義を受けましたが、戦略を作るのは職人芸なのがよくわかりました。一流のプロにかなりの部分をお願いするのが全体最適なんでしょう。

 

ただ、それを理解し、前捌き、あと捌き、社内翻訳、実行の落とし込みができるようになるためにも勉強は必要で、また、これも沢山経験しないと身につきませんね。

 

三谷さんの重要思考とB3Cで整理するだけで社内では注目されるような気もしますが。

 

なお、こっちの勉強をしだすと法務マンを卒業したくなる副作用があるので御留意を